コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、AIエージェント向けの金融構想を「Agentic Finance(AiFi)」と表現しています。
AIが自ら商品やサービスを購入し、資金を管理する時代を見据え、暗号資産・ステーブルコインが決済インフラとしての役割を担う可能性があるという考え方です。

💡 なぜ既存の金融システムでは不十分なのか
現在の銀行や送金システムは、人間や企業を前提に設計されています。そのため、AIエージェントにとっては次のような制約があると考えられています。
- ●口座開設の壁:AIエージェント名義での銀行口座開設が難しい
- ●着金の遅延:送金が着金するまでに時間がかかる
- ●営業時間の制約:夜間・休日を含めた即時取引に向かない
🏛️ 暗号資産・ステーブルコインが持つ強み
一方、暗号資産やステーブルコインには、AIエージェントの活動に適した特徴があると見られています。
- ●24時間365日利用できる
- ●プログラムによる自動処理が可能
- ●国境を越えた送金に対応
- ●少額決済(マイクロペイメント)にも対応しやすい
決済基盤を支える3つの要素
x402(AIエージェント向け決済規格)
AIエージェント同士が自動で支払いをやり取りするための規格で、2026年第1四半期までに累計取引件数が1億件を突破しました。
Base(独自ブロックチェーン)
このx402やUSDCによる決済処理を、裏側で支える基盤(ブロックチェーン)としての役割を担っています。
USDC(ドル連動型ステーブルコイン)
実際の決済に使われる「お金」の部分にあたり、企業がAIエージェントから直接USDCで支払いを受け取れる機能もすでに発表されています。
💡 一言でいうと:AIが自ら働き、お金を使う時代には、暗号資産が「投資対象」だけでなく「AI向け決済インフラ」になる可能性がある、というのがコインベースCEOの構想です。
👀 まとめ:正確に理解しておきたいポイント
- ●「Agentic Finance(AiFi)」はコインベースCEOが示した将来構想であり、確定した仕組みではない
- ●x402・Base・USDCを組み合わせた決済基盤の整備が進んでいる
- ●AIによる資産管理・自動取引には、誤作動・不正アクセス・法規制・責任の所在など未解決の課題が残る
編集後記
AIエージェントが人間の代わりに決済を行う世界は、まだ多くの人にとって現実味の薄い話に聞こえるかもしれません。ですが、x402の累計取引件数が1億件を超えたという事実は、この構想がすでに実証段階に入っていることの表れと言えるかもしれません。
実際、国内でも同様の兆候が見え始めています。JPYCを手がける岡部典孝氏は、2026年2月に開催された「デジタル通貨カンファレンス」で、JPYCのトランザクションの約95%をAIエージェントが占めていると明かしました。
私たちが想定しているより速いスピードで、AI同士が価値をやり取りする経済圏がすでに動き出しているようです。
会社概要
| 社名 | しるし株式会社(SHIRUSHI Inc.) |
| 設立 | 2017年9月1日 |
| 代表取締役 | 櫻田 学 |
| 資本金 | 1,718万円 |
| 事業内容 | ブロックチェーンに関する製品開発およびコンサルティング、データセンター運営、サーバーの研究・開発・運用・販売事業 |
| 所在地 | 本社:東京都立川市錦町2-3-3 オリンピック錦町ビル 富山支店(データセンター):富山県富山市内 |
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