BTCは9月に弱く、10月に強い? 過去11年の月別データで見る季節性

ビットコイン(BTC)には、以前からよく言われる「アノマリー」があります。

「9月は弱く、10月は強い」

アノマリーとは、理論的には説明しきれないものの、過去のデータを見ると繰り返し現れている傾向のことです。

経営者の方であれば、こうした話を聞くと「本当に再現性があるのか?」と気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、2014年12月から2026年7月までのBTC価格データを月別に集計してみました。

 

BTC過去の9月10月のパフォーマンス比較表

9月の平均リターンは−2.2%

今回使用したデータでは、9月の月次リターンは平均−2.2%。

12カ月の中で最も低い結果になりました。

確かに「9月は弱い」と言われるだけの傾向は見て取れます。

ただし、ここで注意したいのが平均値=毎年の結果ではないということ。

実際には上昇した9月もありますし、使用する価格データや集計期間によって平均値も変わります。

したがって、「9月になったらBTCは下がる」という話ではありません。

「9月はBTCにとって比較的弱い月だった」

という傾向です。

一方、10月は?

9月とは対照的に、最も高い平均リターンとなったのが10月です。

過去の10月の平均リターンは、

+19.1%

となっています。2番目に高い2月の+10.3%、3番目の4月の+10.2%と比較しても、10月の上昇率は大きく突出しています。

隣り合う2カ月で、約20ポイント以上の差があります。

このため、ビットコイン市場では9月の弱さだけでなく、その直後の10月の強さにも注目が集まりやすくなっています。

ビットコイン市場で10月を「Uptober」と呼ぶことがあるのも、こうした過去の値動きが背景にあります。

ただし、ここでも「10月なら上がる」と考えるのは早計です。

平均値は、一部の大幅上昇した年に引っ張られることがあります。実際、10月に下落した年もあります。

なぜ「季節性」が注目されるのか

株式や暗号資産などの金融市場では、特定の時期に似た値動きが繰り返される現象を「季節性」として分析することがあります。

もちろん、カレンダーが変わっただけで価格が上昇したり下落したりするわけではありません。

市場参加者の資金の動きやマクロ経済環境、金融政策、ニュース、投資家心理など、さまざまな要因が重なった結果として、過去のデータに一定のパターンが現れることがあります。

そのため季節性は、

「価格を予測するルール」ではなく、「市場環境を見るための一つの参考情報」

として考えることが重要です。

過去は「答え」ではなく「判断材料」に

個人的に面白いと思うのは、このデータの「使い方」です。

例えば、企業の経営においても過去の数字は非常に重要です。

「例年、この時期は売上が落ちる」
「この業界は年度末に受注が集中する」

こうした過去の傾向は、意思決定の重要な材料になります。

とはいえ、過去と今年の経営環境が同じとは限りません。

「今、何が起きているのか」を合わせて見る必要があり、BTCの話にも通じるものがあります。

今回のデータからは、

「過去のBTCは9月に弱く、10月に強い傾向が見られた」

というところまでは言えそうです。

ただ、そこから「だから今年の10月も上がる」と結論づけることはできません。

過去の数字を知らずに意思決定するのは非常に危険です。
一方で、過去の数字だけで未来を決めるのも危険です。

過去のデータを知ったうえで、足元で起きている変化を見る。

ビットコインの季節性は、価格予想というより、そんな当たり前の意思決定の大切さを改めて考えるきっかけになります。

データについて

集計期間:2014年12月〜2026年7月 対象:ビットコイン(BTC)の月次リターン

※出所:公開されているBTC/USD価格データをもとに月次リターンを集計。データ提供元や算出基準によって数値が異なる場合があります。2026年8月以降のデータは集計期間に含まれていないため、8〜12月については2025年までのデータをもとに算出しています。

参考:https://www.coinglass.com/ja/today

  :https://charts.bitbo.io/ja/monthly-performance/

  :https://jp.investing.com/crypto/bitcoin/historical-data

※過去の価格推移は将来の価格変動を保証するものではありません。

 

<しるし株式会社>

しるし株式会社では、「ブロックチェーン技術の普及を通じて、困窮する家庭や企業をなくす」という企業ミッションを掲げています。

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会社概要

社名しるし株式会社(SHIRUSHI Inc.)
設立2017年9月1日
代表取締役櫻田 学
資本金1,718万円
事業内容ブロックチェーンに関する製品開発およびコンサルティング、データセンター運営、サーバーの研究・開発・運用・販売事業
所在地本社:東京都立川市錦町2-3-3 オリンピック錦町ビル
富山支店(データセンター):富山県富山市内

 

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