2001年、Amazonは「潰れる」と言われていました。ドットコムバブルが崩壊し、株価は90%以上下落。
「インターネット通販に未来はない」という声が世界中を覆っていた、あの時期です。
しかしその裏でAmazonは、後に世界中の企業やサービスを支えることになるクラウドインフラ事業の構築を進めていました。
これが現在のAWS(Amazon Web Services)です。AWSは今や、多くのWebサービスやアプリ、企業システムを支える社会インフラとなっており、Amazonの成長を支える重要な事業へと発展しました。世間がAmazonの株価や業績ばかりに注目していた頃、同社は次の時代を支える基盤づくりに取り組んでいたのです。
いま、イーサリアム(ETH)で同じことが起きているように見えます。

その根拠——3つの視点
01 逆風の中でこそ、インフラは作られる
FTX崩壊、クリプトの冬——「ブロックチェーンは終わった」という声が広がりました。しかしこれは、2001年に「Amazonは潰れる」と言われたときと構造的に重なります。市場の熱狂が冷めたとき、残るのはノイズではなく、その間も粛々と開発を続けていたインフラです。世間のノイズと、インフラの進行は、別のレイヤーで動いています。
02 「コイン」ではなく「EVM」を見る
ETHを「仮想通貨のひとつ」と捉えると、本質を見誤ります。ETHの正体は、分散型コンピューター(EVM)です。金融・アート・ゲームのバックエンドがこの上に構築されており、AWSが「単なるサーバーの貸し出し」ではなかったように、ETHもまた「コイン」ではなくインフラとして機能しています。見るべきは価格ではなく、その上に何が積み上がっているかです。
03 ネットワーク効果という堀は、静かに深まっている
開発者数、TVL、L2の拡張——いずれも他チェーンを大きく引き離しています。Amazonが「本の通販」から始まり「何でも揃うインフラ」へと転換したように、ETHのエコシステムもまた、静かに、しかし着実に広がり続けています。一度積み上がったネットワーク効果は、簡単には崩れません。
実際に、こう動いている——主要動向
以下の動きは、すでに機関投資家の動向にも反映され始めています。
BlackRock がイーサリアム上でトークン化ファンドを開始
機関投資家が決済レイヤーとしてETHを採用した最初の本格的な事例として注目されています。
Fidelity Digital Assets がETHを「生産的資産」と定義
ステーキングによる収益を生みながら価値を保存する、新しい資産カテゴリーとして位置づけています。
Vitalik Buterin はL2ロールアップをETHの競合ではなく補完として整理
すべての最終決済がL1に戻る構造が、エコシステム全体の強度を高めていると説明しています。
では、次に何を見るか——今後の注目ポイント
では、この流れをどう読むか。以下の動きが、今後の先行指標になるはずです。
- ●ETFスポット承認後の機関資金フローと保有構造の変化
- ●L2全体のTVL推移——エコシステム拡大の先行指標として
- ●現実資産(RWA)のオンチェーン化:どの業種から動くか
- ●ステーキング・PoSに関する各国の規制分類の行方
考察
注目しているのは価格ではなく、パターンです。
2001年のAmazonを「潰れる通販サイト」と見た人と、「インフラの種」と見た人——その差は、20年後に明らかになりました。機関投資家が構築し、開発者が残り、資本が定着している。インフラは静かに選ばれ、ある日突然「当たり前」になります。その過程が、いま進行しているように見えます。
会社概要
| 社名 | しるし株式会社(SHIRUSHI Inc.) |
| 設立 | 2017年9月1日 |
| 代表取締役 | 櫻田 学 |
| 資本金 | 1,718万円 |
| 事業内容 | ブロックチェーンに関する製品開発およびコンサルティング、データセンター運営、サーバーの研究・開発・運用・販売事業 |
| 所在地 | 本社:東京都立川市錦町2-3-3 オリンピック錦町ビル 富山支店(データセンター):富山県富山市内 |
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