1. 導入:何が起きているのか?
オンチェーン分析企業「CryptoQuant」は8月25日、ビットコイン(BTC)が新たな強気相場の初期段階に入った可能性を示すレポートを公表しました。
NADANEWS|ビットコインは新たな強気相場の初期段階に入った=CryptoQuant
「何だ?またビットコインが上がっているのか?」
暗号資産に馴染みのない経営者の方であれば、それくらいの感覚かもしれません。
ただ今回、私が注目しているのはBTCの価格そのものより、その裏側で起きている「お金の流れ」についてです。
2. 何が起きているのか?簡単にまとめ
◆「ブルスコア」とは?
「CryptoQuant」社が、市場の強さを測るために使っている「ブルスコア」という指標があります。
難しく考えず、「ブル=買う/市場の温度感」くらいに考えてください。
この数値が、わずか1週間で30から80まで上昇しました。
10の基礎指標のうち8つが強気を示し、現物と先物の需要も同時に拡大していると分析されています。
◆直近のBTC価格の推移
8月17日:約6.45万ドル
↓
8月25日:8万ドルを突破
↓
現在:7.9万ドル前後
と、1週間ほどで大きく水準を切り上げています。
◆ただし、まだ「確定」ではない
「CryptoQuant」も「ここから上がり続ける」と言っているわけではありません。
強気相場への移行を確認するには、365日移動平均線(記事の発表現在、約8.3万ドル)を週足終値で上回る必要があると指摘しました。
一方で、大口投資家による利益確定など、短期的な過熱を示す動きも出ています。
つまり、
「上昇の材料は増えている。ただし、まだ確認すべきポイントもある」
くらいに捉えておくのが良さそうです。今週の週足終値でこの水準を上回れるかが、一つの重要なラインと見られています。
3. なぜ米国債の動きがBTCと関係するのか?
今回、注目したいのはBTC市場だけではありません。
米財務省は9月9日から11月4日まで、10~20年・20~30年の長期国債の買い戻し枠を拡大すると発表しました。
額としては、従来の20億ドルから少なくとも40億ドルへ。
目的の一つは、国債市場の流動性を高める、つまり売買しやすい環境を維持することです。
◆一見、無関係に見えるが…
「米国債とビットコインに何の関係があるの?」
と思うかもしれません。

国が市場から国債を買い戻すと、国債の需要が高まり、債券価格が上昇します。そして、価格と金利は逆の動きをするため、金利(利回り)は低下します。
金利が低下すれば、株式や金、BTCなど、別の資産にお金を振り向けようとする投資家も増えてきます。逆に、米国債の金利が高ければ、わざわざ大きなリスクを取らなくても利回りを得られるため、国債にお金が向かいやすくなります。
BTCだけを見ていても、BTCにお金が入ってくる理由のすべては分かりません。
ポイントは、市場全体のお金の流れです。
米国債
↓
金利や市場の流動性
↓
ドルや投資家の資金配分
↓
株式・金・BTCなど
と、金融市場はつながっています。
もちろん、
「米国債を買い戻す=BTCが上がる、すぐ買おう!」
という単純な話ではありません。
BTCには、FRBの金融政策、インフレ、景気、ドル、規制、ETFを通じた機関投資家の資金流入など、さまざまな要因が影響します。
4. 経営者として見ておきたいポイント
今回のBTC上昇では、
・BTCの現物・先物需要が同時に拡大している
・米国の現物BTC ETFへの資金流入が足元で強まっている
・ステーブルコインが取引所からオンチェーンへ移動するなど、市場内の流動性構造にも変化がみられる
・米国債市場では、米財務省が市場の流動性を支えるため長期国債の買い戻しを拡大する方針を示している
と、複数の変化が重なっています。
だからこそ、BTC価格だけではなく、
「市場全体で、お金がどこからどこへ動こうとしているのか」
を見ることが重要であり、これは暗号資産だけの話ではありません。
金利、為替、銀行融資、株式市場、そして企業の資金調達など、経営者を取り巻くこれらの環境も、結局は大きな「資金の流れ」の中でつながっています。
例えば、銀行借入の金利が変わると、いつどこにお金を使うか、経営や投資計画に大きく影響します。
世界のお金が今、どこからどこへ動こうとしているのか。
背景まで見ることで、普段はよく分からない、怪しいと思いがちな、暗号資産のニュースも、金融市場の一部として捉えやすくなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
<しるし株式会社>
会社概要
| 社名 | しるし株式会社(SHIRUSHI Inc.) |
|---|---|
| 設立 | 2017年9月1日 |
| 代表取締役 | 櫻田 学 |
| 資本金 | 1,718万円 |
| 事業内容 | ブロックチェーンに関する製品開発およびコンサルティング、データセンター運営、サーバーの研究・開発・運用・販売事業 |
| 所在地 | 本社:東京都立川市錦町2-3-3 オリンピック錦町ビル 富山支店(データセンター):富山県富山市内 |









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